東京五輪競泳女子代表の池江璃花子(20=ルネサンス)へ、SNSを通じて五輪辞退要請や五輪反対を求めるメッセージが寄せられた問題が、今も海外で波紋を広げている。

 池江が7日夜、ツイッターで五輪辞退要請などについて「私に反対の声を求めても、私は何も変えることができません」「選手個人に当てるのはとても苦しいです」と心境を明かしたことは海外でも大きな反響を呼んだ。中国の「新浪体育」は〝サイバー暴力〟と報道。インドの「スター」、インドネシアの「アンタラ」など、海外各地で非道な仕打ちを伝えた。

 新浪体育は11日、卓球の東京五輪女子団体代表・平野美宇(21=日本生命)が友人である池江と共闘を誓ったことを報じる際、再び池江への攻撃に言及。「日本では、東京五輪開催に対する反対の声が日に日に増えており、五輪の象徴・池江はサイバー暴力を受けた。五輪開催反対派の矛先は、この2000年代生まれの少女に向かっている」と再び非難した。

 池江が難病の白血病を克服し、東京五輪代表を獲得したことは中国でも知られている。中国のネット上では「日本人は頭がおかしいのか」「まったく理解できない」「こんなに頑張る少女をどうして大事に扱わない」と、批判の声が上がっている。