お笑いタレントのほんこんが20日、〝デマ拡散〟を謝罪した。

 ことの発端は今月中旬にネット上で拡散された安倍晋三元首相の銃撃事件をめぐる真偽不明の情報だった。安倍元首相が銃撃された時間帯、近くのビル屋上に簡易テントがあり、事件後3時間でスピード撤去されたため、それが「スナイパー小屋だったのではないか?」という説が浮上したのだ。事件では山上徹也容疑者がすでに逮捕されているが、これで「真犯人は他にいる」というトンデモ理論が形成されてしまった。

 この説に飛びついてしまったのがほんこんだった。かねて安倍元首相の事件をめぐり、捜査の不審点を訴えた部分もあるのだろう。自らのツイートで紹介、自身のユーチューブチャンネルでも取り上げ、結果的に拡散にひと役買ってしまった。

 しかし、当該ビルの関係者が一部メディアにこの説を完全否定。スナイパー小屋はデマであることが確定し、ネット上ではほんこんの責任を追及する声が上がった。

 これを受け、当のほんこんは20日、自身のユーチューブチャンネルを更新し、一連のデマ拡散を謝罪。

 神妙な面持ちで「(ビルに)電話を入れさせていただきまして、拡散してしまい申し訳ありません、ご迷惑おかけしましたと謝罪しました。今回のことはただただ頭を下げるしかないです。みなさん、『スナイパー小屋』はデマですよ」と述べた。

 スナイパー小屋をめぐっては、旧統一教会問題を追及する有田芳生前参院議員もこの日、ツイッターでほんこんの拡散投稿を添付した上で「完璧なる妄想。捜査幹部が吹き出しています(笑)」とつづっている。