兄も猛ゲキだ。ボクシング元2階級制覇王者でWBA世界スーパーバンタム級6位の亀田和毅(30)が、WBA同級次期挑戦者決定戦に臨むことがWBAの公式サイトで発表された。

 12月4日(日本時間同5日)にメキシコ・エルモシージョで同級10位のヨンフレス・パレホ(ベネズエラ)を相手に行われる。和毅は日本では「3150ファイトクラブ」の所属だが、今回は海外での試合の関係で「TMKプロモーション」のボクサーとなるという。

 2019年7月にWBC世界同級暫定王者として正規王者レイ・バルガス(メキシコ)との統一戦に臨むも黒星。それ以来の世界戦線浮上のチャンスに「コロナ禍に振り回されましたが、ようやくチャンスが巡ってきました。勝てば次は(IBF&WBA)スーパー王者のムロジョン・アフマダエリフ(ウズベキスタン)への世界挑戦になると思いますので必ず勝って次につなげたいです。絶対にものにしたいです」と腕をぶした。

 刺激を受けるのは東京五輪柔道男子73キロ級で金メダルを獲得し、五輪2大会連続で頂点に立った大野将平(旭化成)、大相撲で先月の秋場所で新横綱として優勝した照ノ富士(伊勢ヶ浜)の姿だ。2人とは親交が深く「この2人とはすごい仲が良くて、あとは自分だけなんで。自分が世界チャンピオンになって少しでも2人に肩を並べられるよう頑張りたいです」ときっぱり。今年8月からは米ラスベガスに移り現地のメイウェザージムで練習するなど牙をとぎ続けている。

 そんな和毅に兄の興毅氏も「まずは勝つこと。メキシコは自分のホームみたいなものだから。まずは次につながる試合をしてもらいたい」と猛ゲキを飛ばした。期待に応えて世界ベルトへのチャンスをものにする。