入国できないならば出国すればいい――。長引く新型コロナウイルス禍で外国人選手の招へいがままならない中、格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEO(58)が外国人選手参戦のためにぶち上げたのは、海外での配信イベント開催という〝ウルトラEプラン〟だった。

 2日、都内で「TRIGGER 2nd」(23日、静岡・エコパアリーナ)と「LANDMARK vol.2」(3月6日、会場非公開)のカード発表会見を行った榊原CEOはその後、囲み取材に応じ外国人選手の招へいについて言及。先行きが見えない中、スポーツ庁との話し合いを続けているとして「4月はワンチャン、外国勢を呼べればと思っています。他のスポーツを見習って。レスリング協会さんとも足並みをそろえてやって行こうと思います」とした。

 一方で、外国勢を呼ぶのではなく、日本人選手が米国などの海外に出れば「日本人VS外国人」の試合が組めると、コロンブスの卵的なプランを考えていると告白。特に配信をメインにした「RIZIN LANDMARK」とその相性がいいとして「3月は間に合わないけど、その次のLANDMARKは海外でできないか検討しています。(米国でのMMAイベント開催は現地プロモーションの協力が必要なため)ベラトールとも、メイウェザープロモーションとも話をしています」とした。

 旗揚げ当初から海外大会開催を野望に上げていた榊原CEOだが、新型コロナ禍を受けての配信大会というまさかの形で実現させるのか。早ければ夏頃にも開催となりそうだ。