コロナ禍だからこそ起きてしまった不運なのかも知れない――。

「24時間テレビ」(日テレ系)に出演予定だった私立三重高校のダンス部の生徒10人が、22日午後6時半ごろ、熱中症で搬送された。本番に向けて屋外でダンスの練習をしていたという。

 24時間テレビでは、23日午後5時ごろから「三重高校ダンス部による生放送でのダンスパフォーマンス」を中京地区で放送予定だった。

 日テレ系の中京テレビは公式ホームページで「本番に向けてのリハーサル後、ダンス部10名の方が熱中症の疑いで病院に搬送されました。現在、体調は回復されています」「みなさんの体調を最優先し、誠に残念ではありますが中止の判断を致しました」と発表。

 放送当日には、番組内で女性アナウンサーがダンス部の出演中止を伝え、「番組を楽しみにしていた皆さんには申し訳ありません」と謝罪した。

 同校ダンス部は全国大会で準優勝するなど、日本屈指のダンスの強豪校として知られている。ダンス部のツイッターには20日、「本日の1限終了時から突然臨時休校に!!コロナではなく全館でエアコンの不具合」などとつづられていた。

 今夏、各地の高校や大学でのクラブ活動で、新型コロナウイルスのクラスターが発生。ほかの競技同様に、ダンスの全国大会もコロナで中止となっていた。

 同校でも、コロナと熱中症の予防を行いながらの部活動だったとみられる。18日にはツイッターで「コロナの影響で様々な大会やイベントが中止になり、みなさまの前でダンスを披露することができませんでしたが、今までの感謝の気持ちを込めて踊ります」と意気込んでいただけに、中止となってさぞかし無念だろう。