新日本プロレス12日の両国国技館大会で、IWGPヘビー級王者・辻陽太(33)がG1クライマックス覇者・大岩陵平(27)の挑戦を退け2度目の防衛に成功した。
王者が覇者を上回った。場外へのダイビングフットスタンプなど腹部への集中砲火を浴びせ試合の主導権を握った辻は、打撃の応酬からジーンブラスターを発射。さらに逆エビ固めで捕獲してダメージを与えていく。
しかしこれを切り返されると、今夏のG1を制した大岩の代名詞ヘッドロックに捉えられる。バックドロップで逃れようとしても大岩の左腕が頭部に巻きついて離れない。
何とか解除に成功した辻は、天山スープレックス、ザックドライバーと怒とうの猛攻にさらされる。再度のヘッドロックをファイヤーブラスターで切り返しても、ジーンブラスターをカウンターのラリアート迎撃された。
それでも王者の意地でカウント3は許さない。THE GRIP(ローリングラリアート)をファイヤーブラスターで切り返し再逆転。最後は正調ファイヤーブラスターで大岩を振り切って激闘に終止符を打った。
試合後はサプライズが待っていた。辻は大岩を称えつつ「この頂上決戦をもぎ取ったのはこの俺だ。これでG1覇者に勝ったんだ。誰も文句はねえだろう。このIWGPこそが新日本最強で、プロレス界最高なんだよ」と豪語。大会が締めくくられたかと思われたその瞬間、何と場内が暗転し米国・AEWのケニー・オメガがVTRで登場。「IWGP…インターナショナルとはつまり世界のことだ。違うか? 日本だけじゃないってことだよね? 辻陽太、お前は米国に来たくないんだろ? なのにお前は世界王者を名乗るのか? こちらからお前に挑戦を突きつけよう」と王座への挑戦を表明した。
これに辻は「あんたがこの新日本で一時代を築いたことは認める。世界に誇れるレスラーだってこともな。でもな、調子に乗ってるんじゃねえよ。いくら世界に名を馳せるレスラーでもVTRを送ったくらいで俺が挑戦を認めるわけねえだろ! まずは日本に来てからだ、話はそれからだ」と条件を提示。するとその直後、G1公式戦で辻に勝利を収めているボルチン・オレッグが姿を現し、辻と視殺戦を展開した。
ところがここで何と、ケニー本人が登場してリングイン。ボルチンをドラゴンスープレックスで投げ捨てる。激闘を終えたばかりの辻もドラゴンスープレックス、Vトリガー、さらには片翼の天使まで浴びてしまいKO。
ケニーが「せっかく日本まで来たのに、お前らの王者が偉そうな、失礼なコメントを出すなんて正直ショックだよ。俺は新日本のレジェンドですよ。今からお前だけじゃなく、社長さん、棚橋(弘至)さんとゆっくり話します」とマイクアピールすると、会場は大ブーイングに包まれた。
ケニーは11・3広島大会で辻、そしてボルチンを加えた3WAY戦を提案し、自身が勝利した場合のIWGP挑戦を要求。一方で大ダメージを負った辻は「IWGPはお前らのオモチャじゃねえんだよ」とだけ吐き捨て控室へ消えていった。













